潤徳日記

 10月28日(土)の3年生のLHRは第2回目の「生き方教育プログラム」でした。今回は、一般社団法人Colabo代表の仁藤夢乃先生に、本校にて講演を行っていただきました。仁藤先生は、女子高生の問題をサポートする活動に関わっており、『難民高校生―絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』や、『女子高生の裏社会―「関係性の貧困」に生きる少女たち』といった御著書も執筆されています。社会問題となっているJKビジネスの問題や女子高生を取り巻くさまざまな問題について、ご自身の経験も交えながら語っていただきました。

 生徒の感想を読むと、とても深く心に響いている講演であったことがわかりました。「仁藤さんは、背景を見て人に寄り添えるような人になって欲しいとおっしゃっていましたが、私もそうなりたいと思いました。売春をする女の子などをただ非行少女と言うのではなく、その子が抱える背景を考え、手を差し伸べることができる人になりたいと思いました。」、「仁藤さんのように自分の意思をしっかり持っていて、それを伝えることのできる人は素敵だと思います。…困ったときに相談できる人がいるということが、どれだけ大切かが今回の講演会でわかりました。」など、たくさんの感想がありました。

 今の日本の若者たちを取り巻く厳しい環境の中、さまざまな問題を個人の問題としてではなく、社会の問題として考えるということが大切なのだとおっしゃっているのがとても印象的でした。