日常ブログ[美術コース]

 

こんにちは☆

3年生で実質最後のデッサン課題です。本当に毎年のことですが、みんなの成長をしみじみ感じてしまいますね。。このまま受験も乗り切ってもらいたいものですね!!

さて、優秀作品と講評を見ていきましょう!

総合的に見て評価の高いデッサンです。途中までは全体的に描き込みの密度が似ていくような感じがありましたが、後半は形の中にも空間につながる抜けの部分を作る事で堅さが取れ、広がりが出て来たように思います。人物の体の比率や骨格に沿った髪の毛や衣服が描けるとさらに説得力が増すと思います。瞬間的に形の大事なポイントを捉えるクロッキー力を上げていくのも効果的かもしれません。(山本)

 

炭の色合いに深みが出てきました。けして明快ではないですが、空気感や厚みを自然と感じられるほど集中して描き込めましたね!見上げの位置だったので、欲を言えば下半身側の手前に向かってくる感じがもっとほしい!って感じですね。それにしてもよく描けたと思うので、いつもこれくらいの着地点を目指しましょう!

(佐藤)

 

 

人物のたたずまいをよく捉えています。全体の淡い調子の中で見せ場に関してはしっかりと木炭の発色を効かせた描写があり、きれいさの中にも強さも感じるデッサンです。気になる点は構図の後頭部の切れ方と、あとはモチーフを持つ腕周辺の仕事、特に奥側の肩から手にかけての印象を消し去りすぎているせいかやや不自然な印象を感じてしまうのが惜しい点です。(河邊)

 

 

炭の濃淡の幅があり、描き出しから空間の広がりを作っていけるところが魅力です。モチーフそれぞれの質感も感じ取りながら描き分ける事ができています。顔の表情や服のしわなどの細部の描き込みを鉛筆で描くくらいの密度があると見応えが上がりそうです。背景の垂直水平、筒の軸の傾き、手前から奧のパースに合わせて形を描く点などを確認していけばさらに完成度の高いデッサンになると思います。(山本)

 

 

全体的に中間色の調子の中にも、手前と奥の表現の差や、人工物と人物との差、コントラストを強く置くところとそうでない所、描き込みをする所としない所等、しっかりと見せ場を作り魅力的な作品となっています。手や顔などぱっと目がいく部分も形が決まっていていいですね。ここから手前と奥の表現の際に、ただ奥が消えていくことや描かないだけではない奥行きの出し方の表現を追求できたら更に良いデッサンになると思います。(宮田)