日常ブログ[美術デザインコース]

2年生前期選択課題(水彩)終了

2018.8.2

2年生水彩選択では手渡し配布課題(サザエ・グラス・色折り紙・色セロハン)と静物課題(植物・紙風船・煉瓦・ブロック・カラーボール)の2課題を行いました。手渡し課題ではモチーフを自由に構成して配置し、じっくり観察して特徴や形態を把握する力を身につける事。静物課題では物と物の関係性や状況・空間を自然に描けるようになる事。2課題に共通して、素材や質感の違いに反応し描き分ける事を狙いとしています。それではいくつかの作品を紹介します。

 

手渡し配布課題(サザエ・グラス・色折り紙・色セロハン)


サザエやグラスの質感に集中力高く迫る事ができました。グラスの細かい光の屈折にもしっかりと反応し描き分ける事ができ完成度の高さが伺えます。サザエの影側の白絵具が少し明るく浮いているので、白絵具に色味を混ぜてもう少し色幅を作り、補色となる色を混ぜて色味の違いをだしても良かったです。色セロハンと折り紙の質感の違いにも迫れると更に良くなりそうです。

色を的確に置く事ができおり、発色の綺麗さも生かせています。手前側のセロハンはせっかく折り曲げているので、もう少し歪んで見える色味の違いなどを観察して描けると良かったです。サザエの貝殻の奧に入っていく暗さや存在感が良く表せているので、手前のセロハンの曲がり角のあたりやグラスと重なるところがもう少し詳しく描き込めていればさらに良かったです。

遠くに置いたサザエと手前のグラスの関係性・空間が良く描き表されています。台の上に置かれた状況もしっかり見えますね。紙とセロハンの表面の色むらが少しおさまれば、描き込んだサザエやグラスとのメリハリが効いて良かったかもしれませんが、水彩特有の滲みが目立ってしまい、意図せぬところで手数に見えてしまう点が惜しいところです。

サザエやグラスが床面と接する所に暗さを置く事で物の存在感を表すことができています。形の中にも濃い色や目立つ色を稜線沿いや手前に見えて欲しい場所に使う事で空間の差を描き表す事ができますので、意識的に取り組んでみて欲しいです。場所に寄ってはくっきり描く所とぼかすところを作って見ても良いでしょう。質感の違いは良く観察して描き分けられています。

 

静物課題(植物・紙風船・煉瓦・ブロック・カラーボール)


色や空間の見え方もすっきりとして見応えがありますね。物の置かれた状況を丁寧に観察し、把握する力はかなりついてきています。観葉植物の実在感・コントラストのメリハリに対して、ブロックやアルミなどの手前側のモチーフの存在感がやや薄くなってしまいました。もう少し描き込みが欲しかったところですが総合的に良くできています。

丁寧な観察による描写と背景とのつながりが綺麗に表現されています。デッサン力に裏付けられ、着彩も説得力を持たせることができています。欲を言うとですが、質感表現がやや簡略化されている感じがするので、紙風船のしわの表現や煉瓦の表面のごつごつした感じ・植物の葉っぱの厚みなどのディティール(細部)にもう少し迫っていけると更に良くなると思います。

物の位置によって的確に色を置けているので位置関係がしっかり伝わって来ますね。固有色の色味の違いを感じ取って自然な色を置く事ができました。球体や円柱の形が曖昧で少し正確性に欠ける部分はありますが、ゆったりとして魅力的な画面になりました。表面的な見た目の部分以外にも形の構造を理解し説明する部分も必要になりますので、意識して取り組んでいきましょう。

 

以上にになります。2学期の課題も意欲的に取り組んでいきましょう!