日常ブログ[美術デザインコース]

1年生専攻美術課題(ファイン)優秀作品

2017.11.2

こんにちは。

1年生の専攻美術の授業では、上半期は「ファイン(絵画)」と「デザイン」を2クラスで交互に学んでいきます。

クラスを入れ替えて前回と同じ内容の課題「油画の自画像」を行いました。

初めての油絵という人も多かったと思いますが、あまり観念的にならずにのびのびと描けていた気がします。

では今回の優秀作品を紹介します。

 


 

なかなかの力作に仕上がったと思います。肩のまわりこみやボリューム感など体の印象で少し自然さに欠けるところや、やや色が単調などまだ改善できるところもありますが、絵の具の扱い方や古典絵画を思わせる意図的な光の演出など1年生ながらかなりのセンスと実力を持っていることが伺えます。

 


 

油絵特有の絵の具の厚みの魅力を感じさせる力強い作品です。やりとりを重ねていくことで狙っては作れない調子の幅を感じます。形への理解がまだ不十分ですが、元々持っている体質と油絵の具という素材との相性の良さは十分に感じるので、モチーフをさらに観察し理解を深めるなどしてさらに説得力のある作品になるよう取り組んでみましょう。

 


 

窓からの光という状況を設定し構成として背景までしっかり意識が行き届いた作品となりました。対象を素直に描けているところもこの絵の良い点としてあげられますが、柔らかい光と微妙な色の響き合いで捉えられた自画像の表現は理屈抜きに美しいと感じます。このタッチのなかでも形の張りが強く感じられるように絵の具の厚みやタッチにもう少し変化を与えてみましょう。

 


 

明快な色面構成でインパクトがあります。大胆にも背景に月を配置し逆光で捉えた自画像は構成としてよくまとまっています。自画像の平面的な描写(敢えて?)も平面性を狙った表現として見ると絵の面白さに一役買っています。こういった表現だからこそ単調に見せないような色の工夫や空間を意識した微妙なやりとりができるようになれるとさらによいですね。

 


 

構図での間のとり方や、絵の具の質の変化を使った画面構成などねらいを持って制作していることが分かります。青のモノトーン表現もなかなかきまっています。やろうとしていることはよく伝わるので、さらにかっこよくみせるためにいくつかの点(見せ場での絵の具の質感や色味の幅、形に対してのやりとりなど)でもう一工夫あれば絵のクオリティーが一気に上がる気がします。

 


 

デッサン的にみるとまだできていないことはたくさんあり(正中線や形のずれ、目が大きく鼻が小さいなど比率での違和感)そういった欠点もまだまだ目立ってしまいますが、良い点も多く見受けられる作品です。蛍のようなぼんやりとした光が漂う雰囲気や色の魅力、また構造としての自然さには欠けるものの粘り強く観察し自画像と向き合った真剣な姿勢が画面の随所に現れているところにとても好感が持てました。

 

 


 

このほかにもここには取り上げるには至らなかったものの、魅力のある作品が多く見られました。

特に今回は放課後も制作してがんばっている生徒が多かったです。

難しい素材ですがまた油絵にチャレンジしてみたい生徒は取り組んでみてください。

ではみなさんお疲れ様でした。